「3・11」を機にラジオが再評価されるようになった。地震・津波でネット回線が切断されても、空中を飛ぶラジオの電波は健在だった。
それ以上に大きいのが、テレビのように東電や政府のご機嫌を伺いながら放送したりしないことだ。同じ電波メディアでもラジオ局は記者クラブには属していない。これが決定的な違いだ。(ただしTBSラジオは会社が記者クラブに所属しているので、上杉隆氏は降板させられた)
1日、筆者は東京FMの『タイムライン』にスタジオ出演した。原発事故に対する行政のずさんな対応など存分に語ることができた。番組スタッフも丹念な独自取材をしている。
メジャーなメディアでありながら政府批判を許容する姿勢にはエールをおくりたい。動画にもスチール写真にも頼ることなく事実を伝えなくてはならない。同じく言葉で発信する身として学ぶところは多い。