検察の取調べの可視化と記者クラブの解体などを求めて市民たちが5日夕、東京・表参道から青山通りをデモ行進した(主催:権力とマスコミの横暴に抵抗する国民の会)。先月24日(日曜)の「銀座デモ」に続いて2回目となる。
前回と打って変わって平日の夕方に催したため、ほとんど別の顔ぶれが参加した。同じなのはインターネットでデモを知り駆けつけたということだ。年齢が比較的高いことも前回とよく似ていた。
「マスコミの偏向報道を許すな」と書いた手製のプラカードを持っているのは、横浜市から訪れた女性(60代)だ。「マスコミの嘘がひどいでしょ」と参加の理由を語った。
「新聞止めますか、それとも人間やめますか」。辛らつなプラカードが目を引いた。手にしているのは茨城県在住のサラリーマン(60代)だ。10年近く新聞を読んでいない。テレビニュースもあまり見ないという。情報源はインターネットだ。
男性は筆者がネット記者であるとわかるや堰を切ったがごとく話始めた。「記者クラブは検察リークの垂れ流し。検察審査会は憲法違反だ。2回目の審査は行っていないらしいじゃないか。ガラス張りにしなければいけない・・・・・・」。
埼玉県草加市から足を運んだ女性は、半年前に新聞(の定期購読)を止めたという。理由を聞くと「嘘が多いから」と怒ったような表情で話した。「国賊マスコミに天誅を」のプラカードを握りしめていた。
参加者たちに共通する訴えは、「検察と記者クラブ批判」と「小沢元民主党代表支持」だ。既得権益の固守で利害を共にするマスコミが検察のリークを受けて小沢氏をクロに仕立てあげたことを見抜いているのである。
「我々は検察とマスコミに騙されないぞ~」、「取調べを可視化しろ~」、「嘘つき新聞は読まないぞ~」・・・・・・怒気を含んだ参加者たちのシュプレヒコールが夕暮れの青山通りに響いた。
大手メディアの記者や幹部は市民のこうした声を何と聞くのだろうか。
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