ガザ侵攻のイスラエル兵「迷わず殺せと指揮官が言った」

 昨年末から22日間続いたイスラエル軍によるガザ侵攻で起きた戦争犯罪について、兵士自らが証言した。これまで国連の調査やジャーナリストの取材などにより明らかにされてきたが、攻撃当事者の証言で新たな事実が表に出た。

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丸ごと破壊された地区で瓦礫の中に住むパレスチナ住民(ガザ市アルショハーダで。写真=筆者)

 証言は元イスラエル兵士たちで作る反戦団体『ブレーキング・ザ・サイレンス』の報告集にまとめられ15日、出版された。26人のガザ出撃兵士が目の当りにしたことを匿名で述べている―

・「民間人の殺傷を心配するより先ず撃て」「市街戦では敵だと確信できなくても殺せ。皆が敵だ。無垢の人間はいない」と指揮官に命令された。

・「地区を燃やせ」と命令された部隊もある。

・民間人が住む地区で白りん弾を使用した。

・家屋に踏み込む際、民間人を楯にした(兵士の前を進ませた)。

・民間人の肩に銃身を置き、イスラエル兵の楯にした。

・退屈紛れに水のタンクを破壊した(ガザでは水は貴重品である)。

 イスラエル軍は「匿名なので信用できない」としてこれらの証言を否定した。「指摘されているような戦争犯罪は、パレスチナ人のプロパガンダだ」とする従来の見解と同じだ。イスラエル軍広報は筆者の取材に対して「ハマス掃討のために過剰な攻撃があった」ことは認めている。

 『ブレーキング・ザ・サイレンス』が集めた証言は、具体的で当事者のみぞ知る事実だ。ガザで起きた戦争犯罪を解明するうえで重要な手がかりとなりそうだ。

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