暗黒裁判はとりあえず回避された。午前10時、東京地裁で、政治資金規正法違反の罪に問われていた小沢一郎・元民主党代表に無罪判決が言い渡されると、「陸山会事件は冤罪だ」とする抗議活動を続けてきた市民たち約100人が東京地裁になだれ込もうとした。
『無罪』と書いた無数のプラカードが揺れる。「田代(政弘・検事)を逮捕しろ」…怒号が飛んだ。
裁判所は正門を閉じた。もし有罪判決だったら暴動に発展していたかもしれないと思わせるほどのエネルギーだ。
「99・9%大丈夫だと思っていたが、実際に(無罪判決が)出るまでは心配だった。民主党は小細工が巧いから、小沢さんはこれからが大変だ」。都内在住の男性(会社員)は無罪判決に安堵しながらも、不安の表情を浮かべた。
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