生活・小沢代表 「フジTVの世論調査は不可解だね」

定例記者会見で記者団の質問に答える小沢代表。=5日夕、「国民の生活が第一」党本部・永田町。写真:田中撮影=

定例記者会見で記者団の質問に答える小沢代表。=5日夕、「国民の生活が第一」党本部・永田町。写真:田中撮影=

 石原新党をやたらと持ち上げるフジテレビらしい質問だった。今夕持たれた「国民の生活が第一」小沢一郎代表の定例記者会見で、フジの記者は次のように質問した―

 「所得税と原発で(政策の)違う政党が連立しても構わないという意見が半分を超えた。第三極の連携も6割近くの数が集まっている。週末には石原さんと橋下さんが京都で会った。第三極の連携が活発化しているが、小沢さんは(石原、橋下に)会うのか?」

 石原慎太郎氏が都知事を辞任してからというもの、フジテレビの過熱ぶりは目にあまる。まるで石原前知事が第三極のカギを握るかのような報道が続く。ばかばかしい。石原新党は数議席しか獲れないだろうに。

 フジテレビの意図はこうだ。世論調査と称して石原新党を持ち上げる数字を並べ、「生活」も石原新党の傘下に入るかのような世論操作をする → 消費税と原発は選挙の争点とならなくなる。(消費税増税に加担し、原発を推進したいフジテレビには、もって来いの展開となる)。

 だが、フジテレビに簡単に乗せられるような小沢代表ではなかった。以下のように答えた―

 「フジテレビの世論調査は結果が不可解だね。筋道が通らない。コメントできません」。

 フリー記者の横田一氏が「原発推進の石原前都知事が既成政党批判の受け皿(第三極)になることに違和感を覚えないか?」と質問すると、小沢代表は明確に「違和感がある」と答えた。

 《文・田中龍作》

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マスコミが意図的に小さく扱う「国民の生活が第一」を、田中龍作ジャーナルは等身大のサイズで伝えていきます。

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