W辞任に続く「亀井切り」で権力の座を着々と固めつつある菅直人首相。就任後初の「街頭デビュー」はまずまずだった。
12日夕、週末の買い物客で賑わうJR新宿駅南口は黒山の人だかりとなった。新首相を一目見ようという聴衆で歩道橋も埋め尽くされた。人気絶頂期の小泉純一郎首相(当時)の街頭演説も人で埋め尽くされたが、半分は自民党による動員だった。
新宿南口で菅首相の演説に耳を傾ける聴衆の中に動員らしき人の姿を見かけることはなかった。筆者がインタビューした聴衆は、皆「たまたま通りかかったら菅さんが…」と答えた。
首相は「強い経済、強い財政、強い社会保障を実現したい」と声を張り上げた。スウェーデンは高負担、高福祉で強い経済を維持しているとしたうえで「税金が高くなったから、経済が落ちるというのは税金を役に立たないところに使っていただけ」と畳みかけた。消費税増税の下地作りである。
聴衆に聞いた――
「鳩山さんより期待できる。自民党は落ちぶれているので民主党ぐらいしか(票を)入れるところがない。民主党政権を継続して見てゆきたい」(20代・男性=都内在住)
「自民党政権には戻ってほしくない。長い目で見てゆきたい。(2トップが辞めなかったら?の質問に)みんなの党に(票を)入れてた」(40代・女性=都内在住)
「短期内閣では困る。菅さんには衆院解散まで続けてほしい」(70代・男性=都内在住)
「今は誰が首相になっても政治は変わらない。だったらこのまま頑張ってほしい」(30代・女性=都内在住)
「透明性に期待する。選挙に不利になっても自らで浄化できるということを見せるためにも事務所経費などはさらけ出してほしい」(60代・男性=川崎市在住)
聴衆の誰もが「首相が変わり過ぎる」と答えた。長期安定政権とならないことには、国民からも海外からも信用されない。
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