衆院選の大敗北以降、低迷から抜け出せない自民党が年の瀬にインターネット・TVニュースの配信を始めた。その名も「J-Station News」。Jは自民党のJだ。ニュースキャスター出身の小池ゆり子・広報本部長がプロデュースした。
5分間の短い番組だが、映像的な作りは結構しっかりしている。テレビ朝日のアナウンサーだった丸川珠代・参院議員をキャスターに立て、自民党の最新動向などをコンパクトに伝える。民主党批判にも力点を置く。初回番組となった28日配信版では「中国副首席と天皇陛下の会見」を取り上げることも忘れなかった。
圧巻は番組最終コーナーの「永田町てんき予報」。「てんき」とひらがなにしたのは天気と転機をかけたため。コメントがふるっている――
「日本経済はどしゃぶりの天気となるでしょう。するのか、しないのかはっきりしないため雇用は不安定です。気温もお財布も冷え込むことが予想されますので、皆さんお風邪をひかないように」。鳩山首相の優柔不断さを天気にたとえているのだ。
ユーモアもまじえながらテンポも良いが、自民党の活動紹介と民主党の批判で終わっているのが残念だ。これでは単なる広報番組だ。「News」とはとても呼べない。衆院議員が100人ちょっとの弱小野党の広報番組なんぞ、党関係者以外は興味を抱かない。与党ボケはまだ治っていないようだ。
インターネットの特性である双方向性を活かし、自らの党への批判も寛容に受け入れて取り上げた方が良いだろう。身内の論理だけで古い殻を破るのは困難だからだ。「J-Station News」は、党内守旧派が横ヤリを入れてくるようになれば大成功だ。
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