» パレスチナ(ガザ・西岸)

「給料が出ない」~ガザからの便り

 ガザの友人からメールが続けざまに届いた。「ガザ情勢をリポートするので原稿料をくれないか」という内容だった。29歳の友人はガザ市内の小学校で教壇に立っているが、2月から給料が出ていない。ちょうどその頃、筆者はガザにいた。 …
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国連ガザ調査団、間もなく現地入り

 昨年末から3週間余り続き、非戦闘員を含む1,300人が死亡したイスラエル軍のガザ侵攻は、今なお記憶に生々しい。「国連人権理事会ガザ調査団」団長のリチャード・ゴールドストーン元検事(南アフリカ)は20日、近く現地入りする …
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「誤探知」頻発でも国土を守り切るイスラエル

 上空を飛ぶのではなく、連日4本以上ものロケット弾が着弾するイスラエルでも「誤探知」がある。落ちもしない地区に「ガザからロケット弾が飛来してくる」との警報が鳴ることがある。ただしこちらは日本のようにお粗末な人的ミスではな …
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【ガザ点描】住民は一個所に集められ虐殺された

 イスラエル軍がパレスチナ自治区(ガザ、ヨルダン川西岸)に大規模侵攻すると、民間人殺害の発生がしばしば報告される。今回(08年12月27日~09年1月17日)のガザ侵攻でも事件は起きた。  ナバネセム・ピレイ国連人権高等 …
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【ガザ点描】今なお衰えぬアラファト人気

アラファト議長壁画(右端。ガザ市内でいずれも筆者撮影)  ガザを歩くと至る所にPLOアラファト議長(2004年没)の写真や肖像画を見かける。街頭を歩き公的機関のオフィスに行くと議長の「笑顔」に会える。  アラファト議長に …
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イスラエル軍将校「ガザ侵攻以外に選択肢はなかった」

 イスラエル軍は「第2次レバノン戦争」(2006年夏)で手痛い打撃を受けるまで不敗神話を誇っていた。周りを取り囲むアラブ諸国との4次(※)にわたる中東戦争に4戦全勝していたのである。故イツハク・ラビン首相のように輝かしい …
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【エルサレム点描】シオンの丘でルービンシュタインを聴く

 2001年、ユダヤ民族の聖地エルサレムでヒトラーの愛したワグナーが演奏され大騒動になった。嵐のようなブーイングが起き、ホロコ-ストを生き残った老人がおもちゃのラッパを鳴らしたりして、コンサート会場は大荒れだった。  タ …
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【ガザ点描】殺人兵器としての携帯電話

ガザで購入した携帯電話器  日本人ジャーナリストは海外に出かけると現地で携帯電話器を調達する。日本製の携帯電話器だと隣のビルに電話をかけるのにも国際通話扱いとなり、目の玉が飛び出るような通信料が課金されるからだ。  筆者 …
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【エルサレム発】ヒラリー米国務長官、夫の見果てぬ夢叶えるか

 中東歴訪中のヒラリー・クリントン米国務長官は3日、エルサレムでイスラエルのペレス大統領、ネタニヤフ元首相、第1党カディマのリブニ外相らとパレスチナ問題などについて会談した。 イスラエルを訪れたヒラリー・クリントン米国務 …
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【エルサレム発】イスラエルの論理「ただ平和がほしいだけ」

 歴史都市エルサレムを象徴する旧市街地の南東角にある「嘆きの壁」(Western Wall・写真)は、ユダヤ第2神殿の跡地だ。西暦70年、ローマ帝国の猛攻に遭ってユダヤ王国は滅び、神殿を支えていた西(Western)の「 …
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