前原外相、「誠司とカネ」で窮地

定例記者会見で話す前原外相。目は虚ろで顔色はない。言葉にも力がなかった。(4日、外務省。写真:筆者撮影)。

定例記者会見で話す前原外相。目は虚ろで顔色はない。言葉にも力がなかった。(4日、外務省。写真:筆者撮影)。

 さしもの「口先番長」もこの日ばかりは元気がなかった。前原誠司外相は4日、参院予算委員会で政治資金規正法が禁じる外国人からの政治献金を受け取っていたことを明らかにした。

 西田昌幸議員(自民党=京都選挙区)の追及によれば、前原氏は京都市内の焼肉店経営者から過去4年間で毎年5万円ずつ計20万円の献金を受けていた。

 こともあろうに外務大臣が、日本と複雑な外交上の問題を抱えた国の人間からカネをもらっていたのである。同日夕方の定例記者会見で前原氏は「申しわけない」と事実関係を認めたうえで「しっかり調査したうえで判断を決めたい」と話した。

 前原外相の「誠司(政治)とカネ」をめぐっては、この先(来週明け頃から)もっとスキャンダラスなネタが飛び出してきそうな気配だ。ある有力与党議員は「外相辞任は避けられない」と見る。

 記者会見に臨んだ前原外相は、目は虚ろで言葉にも全然力がこもっていなかった。顔色もない。このような前原氏を見るのは初めてだ。外相辞任となっても菅首相はシャアシャアと居座り続けるだろうが・・・


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