【サルデーニャ報告】「白血病になり軍を辞めた」

リカルド・コリンブさんは白血病の薬を今も飲み続けている。 頭髪はすべて抜けた。(17日、サルデーニャ島。写真:筆者撮影)

リカルド・コリンブさんは白血病の薬を今も飲み続けている。 頭髪はすべて抜けた。(17日、サルデーニャ島。写真:筆者撮影)

 リカルド・コリンブさん(47才・写真)は1985年から15ヶ月間、イタリア軍に所属していた。勤務先はサルデーニャ島クイッラ村の実弾演習場。対戦車ミサイルが炸裂した後の火を消すのが主な仕事だった。

 体の異変に気づき病院で診てもらったところ白血病と診断される。軍を辞め治療に専念したが、抗がん剤の投与で髪の毛がすべて抜けた。

 「白血病やガンになった同僚が何人もいる。村の若い人たちの多くが同じ様にガンや白血病になった」。リカルドさんの淡々とした口調が逆に事態の深刻さを感じさせた。

 「軍に恨みはないが、これから病気が重くなるのかと思うと不安だ」。リカルドさんは顔を曇らせる。

 筆者が投宿したホテルのフロント係も「クイッラ村の友人が白血病で死んだ」と話した。クイッラ村の軍事演習について語ることはタブーであるにもかかわらず、だ。

 軍がトップシークレットとしてひた隠しにしているため実態は明らかにされていない。劣化ウラン弾による被曝者は相当な人数に上るのではないだろうか。

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