リビアの対岸にあたるイタリアは、カダフィ政権の軍事施設に対する空爆を続けるNATO軍の出撃拠点となっている。サルデーニャ島はその代表格でもある。
島の最南部にあるデシモマヌー基地からは、一日平均10機がリビア爆撃に飛び立つ。基地は田園地帯の中にあり、沖縄のような騒音被害はほとんど聞かれない。
地元紙記者によれば爆撃機には劣化ウラン弾が積まれているようだ。カダフィ大佐が地下深く建設した巨大施設を爆撃するには、固いコンクリートを撃ち抜く弾頭が必要となるためである(筆者が劣化ウラン弾を認めている訳ではない)。
軍事演習場や基地が作られ、原子力発電所が持ち込まれる。敗戦国の宿命なのだろうか。
それでもイタリア国民は原発を拒否した。