枝野経産相 「伊方原発の再稼働は規制庁発足待つべき」

枝野大臣は前言撤回の名手だ。ゆめゆめ額面通り受け取ってはならない。=20日午前、閣議後記者会見・経産省で。写真:筆者撮影=

枝野大臣は前言撤回の名手だ。ゆめゆめ額面通り受け取ってはならない。=20日午前、閣議後記者会見・経産省で。写真:筆者撮影=


 枝野幸男経産相はきょう午前、閣議後の記者会見で「保安院が進めても安全委員会が作業して頂ける見通しがつかないなか、規制庁の発足を待つべきではないか」と述べ、伊方原発以降の再稼働は規制庁発足以降が望ましいとの見方を示した。

 規制庁の発足は早くとも7月以降になると見られている。枝野大臣の発言を額面通り受け止めれば、夏までの伊方原発再稼働は困難になる。

 伊方原発が立地する四国は、全原発の再稼働に向けて大号令をかける仙谷由人政調会長代行のお膝元だ。伊方原発が停止したまま店晒しとなることを、仙谷センセイが認めるだろうか。『いらんこと言うな』。仙谷センセイが枝野大臣をきつく叱る光景さえ目に浮かぶ。

 そのうち枝野大臣の記者会見には仙谷センセイが“オブザーバー”として同席するようになるのではないだろうか。口を出し決定権をも持つ、世界でも例を見ないオブザーバーとして。

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