首相官邸周辺で毎週金曜日に繰り広げられる原発への抗議行動。自民党政権に代わり、警察がジワリジワリと規制を強化しつつある。
18日夕、メイン会場である国会記者会館前の歩道で警察が“本領”を発揮した。抗議活動を撮影する報道陣の前に制服警察官5~6人が立ちはだかったのである。「歩道の確保」が名目だった。
カメラマンや記者が取材に熱中するあまり歩道をふさぐことがよくある。そうした時、警察は「歩道を空けて下さい」と注意していた。金曜恒例の官邸前抗議活動が始まって10ヵ月間、これが当たり前の光景だった。
ところがこの日から警察の対応がガラリと変わった。同僚の諏訪都記者や他メディアのカメラマンが「撮れないじゃないか」と猛抗議したが、聞き入れる様子はなかった。
自民党前での原発抗議行動も、車道を挟んだ正門前から参議院会館そばまで警察の指導により移動させられている。
まさか7月の参院選挙が終わったら、官邸周辺での抗議活動そのものが規制されるようなことになったりはしないだろうか。