自民党の政権復帰で再稼働の嵐が吹き荒れそうな今年、初めての金曜集会が11日夕、官邸前で繰り広げられた(主催:首都圏反原発連合)。
「再稼働反対」「原発廃炉」…ドラム隊のリズムに乗ったシュプレヒコールと共に無数のプラカードが揺れる。政権が代わろうとも「脱原発」に寄せる参加者たちの思いは変わらない。
新年早々、愛知県から足を運んだ父娘もいる。遠方から訪れる参加者がいることもこれまでと同じだ。父親は「可愛い孫(5歳と3歳)の未来のためにも原発をなくしたい」と唇を結んだ。「いろんな人のパワーをもらいたい」と娘は目を輝かす。
日本原電が1ワットも発電していないのに過去最高の利益をあげ、電力会社がその配当をもらっていたことがわかった。日本原電に出資する電力会社が基本料金を払っており、それが還元された格好だ。原資は国民が負担する電気料金である。東電の勝俣恒久前会長が天下っている会社だけのことはある。
川崎市在住の男性(会社員・60代)は、温厚そうな風貌とはウラハラに怒りを露わにした。「皆グル、談合だ。私たちは反社会的な団体と戦っている。これは内戦だ」。
自民党、霞が関、電力会社から成る政府軍は強力だ。人民戦線を広く結集して粘り強く戦っていく他ない。