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雨に消されることもなく、ろうそくの炎は揺れた。=27日夕、経産省前。写真:筆者撮影=
5月5日には日本中のすべての原発が止まる。連休前、最後の週末を迎えた27日、東京地方はあいにくの雨となった。だが、原発停止を求める人々の心に水を差すことはできないようだ。
首相官邸前の「再稼働反対集会」は過去、最も長い人の列ができた。1,000人はいただろうか。参加者たちは傘を持ちながら「原発いらない」のシュプレヒコールをあげた。
原子力村の総本山とも言える経産省前では抗議集会が行われた。こちらは、そぼ降る雨のなか、参加者たちがキャンドルを手にした。
「100%安全な原発など存在し得ない。全国の原発の順次廃炉を決定し、その手続きにただちに入ること…」。枝野幸男・経産相にあてた要望書が読み上げられた。願いは雨をついて枝野大臣にまで届くだろうか。
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=同夜、経産省前。写真:諏訪京 撮影=
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