【リトアニア 原発国民投票】 「建設反対」成立 賛成のほぼ倍

国民投票で原発建設反対多数が確定して間もないリトアニアの首都ビリニュス=15日午前10時(日本時間午後4時)、旧市街地。写真:諏訪撮影=

国民投票で原発建設反対多数が確定して間もないリトアニアの首都ビリニュス=15日午前10時(日本時間午後4時)、旧市街地。写真:諏訪撮影=

 
 原発建設の是非を問うリトアニアの国民投票が14日行われ、反対多数で成立した。民意は原発にノーを突きつけた。計画されている原発は「日立GE製」だ。

 リトアニア選挙管理委員会の発表によると午前7時53分現在(日本時間午後2時53分現在)、「反対64・87%」「賛成35・1%」。投票率は51・91%で国民投票は成立した。建設反対が賛成のダブルスコアに近い。

 リトアニアは北海道の80%ほどの国土面積しかない。ひとたび原発事故が起きれば、国はほぼ全滅する。ロシアの軛より原発事故で生活を失うことの方を人々は恐れた。

 「ノーモア・フクシマ」。首都ビリニュスの投票所で投票を済ませた女性が、日本人ジャーナリストの我々に言い残して去って行った。

 福島の事故を受けてイタリアもリトアニアも脱原発に舵を切った。にもかかわらず事故当事国の政府は原発を海外に輸出しようとやっきになる。日本は国際社会の手痛いシッペ返しを食らうことになるだろう。

 《文・田中龍作 / 諏訪都》

, , , , .