関西電力大飯原発の再稼働に向けて政府が前のめりになるなか、地元福井県議会(定数37議席)が24日から始まる。焦点は再稼働問題だ。脱原発の態度を明確に表明しているのは共産党(1議席)など極々一部。再稼働にお墨付きが与えられそうな雲行きである。
福島のような事故が起きれば真っ先に甚大な被害を受ける地元の空気を取材するために、筆者は福井に入った。23日夕、北陸線JR福井駅に到着すると、『もんじゅ君』(写真)が迎えてくれた。長年、脱原発に取り組んできた『dadajiji』(出版社経営・60代)のオリジナル団扇だ。
『dadajiji』は「今が脱原発運動の正念場。ここで再稼働を認めるとズルズル行ってしまう」と表情を引き締めた。
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