今朝8時半頃、未来の党・嘉田由紀子代表談話と称するFAXが届いた。要約すると内容は次のとおりだ―
(旧生活系議員から出された)「小沢一郎議員を共同代表に」とする提案は受け入れられない。(嘉田代表が提出した)「嘉田・阿部共同代表案」は撤回しない。
まるで妥協の余地はなく「旧生活」に全面戦争を仕掛けるような文章だ。それにしても論旨明快な嘉田さんにしては分かりにくい文章である。悪文だ。本人が書いた文章なのか? 読んでいて首をひねった。
ご丁寧に「未来の党」のロゴが左肩に入っている。だが、党の事務方に確かめると、「ウチからは送っていない」とのことだった。発信元の電話番号は隠している。
事務方の“鑑定”によると、内容に事実と違う箇所があるそうだ。「そもそも
『両院議員総会にしてほしい』と言ったのは嘉田さん。それなのに談話(FAX)では『幹事会が主催する両院議員との懇談会』となっている」。事務方も首をひねった。
要は昨夕(24日)の会合に出席していない人物が書いた文章なのである。嘉田代表本人が書いていれば、こんな矛盾は起きないはずだ。
明日(26日)、滋賀県議会で嘉田知事への辞職勧告案が提出される(25日午前時点)。未来の党本部は、こうした事情に配慮して、「共同代表を置くこともある」と党規約に盛り込んだのである。
嘉田さんもそれを理解しているはずだ。彼女はバランス感覚があり、計略をめぐらしたりするタイプの人間ではない。全面戦争を仕掛けるようなことをする政治家でもない。
一体誰が未来潰しを裏で画策しているのだろうか? 金はどこから出ているのだろうか?
未来の党所属国会議員16人のうち阿部知子、亀井静香の両議員以外は旧生活系なのである。未来の党は嘉田代表と小沢旧生活代表の二枚看板で成り立つ。
前出の党事務方は「最後は小沢さんがうまく納めるでしょう。嘉田さんと袂を分かつようなことだけは絶対ありえない」と動じていない。
浜岡原発を抱える静岡県に住む主婦(30代)は「未来の党が誕生した時、これでやっと投票できる政党ができたと喜んだ。分裂するようなことになってほしくない」と話した。