【会計報告】 8月期・9月期

 8月下旬から9月上旬にかけてリビア取材で取材を続けていたため、8月の会計報告はできませんでした。今回、8月分と9月分を併せて報告いたします。

■読者の皆様からご支援頂いた基金
58万 3150円(7月30日~9月30日)
●支出
・交通費
電車・バス代:17,000円
タクシー代:40,220円
・通信費
Eモバイル:10,602円
プロバイダ料:5,250円
BBC視聴料:2,900円
新聞代(東京朝刊、日経朝刊、赤旗日刊紙、日曜版、ヘラトリ):30,390円
文房具・郵便代:3,391円
書籍代:10,523円
ブログメンテ費:20,000円
NTT:10,643円
携帯電話:122,793円(リビア取材時の海外通話で料金が嵩んだ)
KDDI:12,250円
交際費
・懇親会費(国民新党議員と・ワリカンで):3,000円

機材   バッテリー、カメラ用メモリーカード、インク、等 71,918 円

・リビア取材費 現在判明中したもののみ
 円建て(航空券、損害保険など) 276,840円
ドル建て (取材車チャーター費など)2829.16USD(1ドル=75円)
 円換算にして212,187円
計 489,027円

●支出計 849,907 円

■今月の収支(基金-支出)
△266,757円  (26万6,757円の赤字)

■前月期の繰越し金
30万 6,871円

■今月の繰越し金 (前月の繰越し金 + 今月の収支)
4万 0114 円

――以上 会計報告

 脱原発派の鉢呂吉雄経産相の辞任会見(9月11日)で大手通信社の記者が、大臣にヤクザ言葉を浴びせた出来事は、現在のメディア事情を象徴する出来事でした。

 世論に与える影響力(と自分だけで思い込んでいる)をカサに、辞めていく大臣に対して脅迫まがいの口調で回答を迫る。同業者として恥ずかしかったし、人間としても許せませんでした。私が彼を一喝する光景はインターネットでたちまち日本中に流れました。

 彼の所属する通信社には抗議の電話が殺到し、彼は上司と共に鉢呂前大臣のもとに謝罪に行かざるを得なくなりました。ネット時代でなければ、暴言は問題にされることもなかったでしょう。一国の大臣が自らの出処進退を語る場さえ、記者クラブに支配されているのです。国民が知るべき政策の問題点なども、こうして闇に葬られてきたのでしょう。

 ネットの発達でメディアは新聞・テレビ・通信社のワイヤーだけでなくなったのですが、記者クラブは旧態依然で環境の変化に対応できていないようです。彼らが記者会見の主催権を持つ限り、フリーランスも彼らのルールに従わなければなりません。

 暴言記者を一喝した私に真っ先にクレームをつけてきたのは、記者クラブではなくフリーランスの記者でした。彼はエネルギー問題などの経産省ネタを取材執筆し、生活しています。「田中さんがあんなことをするとフリー全体が締め出しを食う」、彼はさも迷惑そうに語りました。ここに記者クラブ問題の根深さがあります。

 陸山会事件の判決が暗示するように、記者クラブの目障りになると思わぬ落とし穴に嵌められます。フリーランスがすべて正しいとは限りません。私なんて間違いだらけです。それでも今、日本が置かれた閉塞状況を打破するには、フリーが頑張るしかありません。

 皆様の引き続いてのご支援をお願いするしだいです。

          2011年(平成23年)9月30日
               田中龍作

会計報告