市民たちが脱原発を訴えて座り込みを続けるテントに12日夜、右翼が襲来した。右翼はこれまでにも頻繁にテントを訪れては嫌がらせをしていたが、この夜は人数、滞在時間ともに断トツだった。
戦闘服姿の隊員10数人がちょうど2時間、「脱原発テント」を“占拠”した。うち3人はテントの中に入り込み、座り込みの市民に「テントをたため」と迫った。テントの中は市民3人、右翼3人、公安刑事2人。
右翼は物を投げつけるなどして座り込みの男性を威嚇したが、市民側は一歩も引かなかった。午後8時に現れた右翼は10時に引き上げた。「テントがなくなるまで来るからな」と右翼がスゴむと、物を投げつけられた男性は「原発がなくなるまで居るからね」と返した。
座り込みを続ける男性によると、右翼の襲来は毎回計ったように、私服刑事が現れてから3分~5分後なのだそうだ。
右翼は今のところ日本刀や木刀を振りかざす「お家芸」を披露していない。東電に天下り、東電を守る警察がわざと警備の隙を作る時が危ない。