【東電前プチデモ】 ゆるキャラで脱原発

「だっげらいよん隊」見参。右からMさん、minmamaさん、Uさん。=17日、東電前。写真:筆者撮影=

「だっげらいよん隊」見参。右からMさん、minmamaさん、Uさん。=17日、東電前。写真:筆者撮影=


 ライオンを可愛くデザインしたお揃いのTシャツを着て東電に立ち向かう女性たちがいる。その名も「だっげらいよん隊」だ。

 17日、ツイッターのハンドルネームminmamaさんとフェイスブック仲間のM さん、Uさんの3人が東電前で抗議の声をあげた。

 「だっげらいよん」とは脱原発ライオンのこと。イラストレーターの しばざきとしえさんによる造語だ。Tシャツのデザインも、しばざき さん。

 原発反対運動は相手が強大なだけに、目を吊り上げて悲壮になりがちだ。左翼運動を持ち込む人士に多い。それでは一般に広がらない。考え出したのが「ゆるキャラで脱原発」だ。

 トラメガで拡声する【がれき広域処理はやめて!だっげ♪】(作詞:しばざきとしえ)がユーモラスに響く(写真下段)。

 ♪がれき燃やしちゃだめ
  ほうしゃせいぶっしつ
  ついてるものを燃やすと
  まわりに ほうしゃのう
  まきちらす ♪

 アジテーションよりも音楽の方が心に届く。メッセージも「ゆるキャラ」なのである。 

 minmamaさんとMさんは、子供を小学校に送り出して東電前まで足を運んだ。

 「毎日毎日、あれは食べちゃダメ、これもダメ。子供は食べ盛りなのに、これではとてもやってゆけない。学校給食がとても不安。(食材の)産地表示をするように要望した」。Mさんは顔をしかめる。
 
 「報道されないこともあって、抗議行動がないのではという雰囲気ができてしまう。そうさせないために、こうして誰かが声をあげる必要がある」。
minmamaさんは力を込めた。

 ゆるキャラの雄叫びが、原子力村の強欲な面々の心にどう響くだろうか。

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ユーモラスな脱原発ソングが心に飛び込んでくる。=写真:筆者撮影=

ユーモラスな脱原発ソングが心に飛び込んでくる。=写真:筆者撮影=

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