「軟弱な破砕帯の調査を」 大飯原発再稼働前に福井県民が経産政務官に要請

北神経産政務官に「破砕帯調査」の要望書を手渡す福井出身者。=26日午前10時、経産省。写真:田中撮影=

北神経産政務官に「破砕帯調査」の要望書を手渡す福井出身者。=26日午前10時、経産省。写真:田中撮影=


 関西電力は早ければ7月1日にも大飯原発3号機の制御棒を完全に抜いてスイッチを入れる「再起動」を予定している。だが3号基の真下に軟弱な破砕帯が存在するのではないか、と専門家は指摘する。大地震が発生すれば、冷却水の循環系に重大な支障が起き大事故につながる恐れがある。

 「再稼働前に地質調査を実施してほしい」。福井県民や環境団体が今日午前、経産省を訪れ北神圭郎政務官に要請した。地元で長年、脱原発運動に携わってきた山崎隆敏さん(越前市・会社経営)も北神政務官と面談した。

 「破砕帯は以前から心配していた。玄海原発以外は破砕帯が懸念されている。日本全体の問題」。山崎さんは緊張した面持ちで語った。

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