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【リビア発】 軍事施設にカダフィ栄華のあとを見る 

 ベンガジで「反カダフィ・デモ」が発生して4日目にあたる2月19日、政府軍の東部最大拠点であるベンガジ基地に爆薬を積んだBMWが突入した。基地正門は大破。自爆テロである。  これを口火に武器を手にした民衆と反政府軍が基地 …
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軍事施設とは不釣り合いな宿で、独裁者はうら若き愛人たちと夜を共にした。内部は焼き討ちで黒焦げだ。(政府軍ベンガジ基地。写真:筆者撮影)
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【リビア・ベンガジ発】 カダフィに虐殺された親族、友人の遺影を探して

 裁判所や放送局などが並び、町の中心部に位置する「サーヘッド・アル・タハリール広場」。42年間に及ぶ「カダフィ独裁打倒」を叫ぶ民衆はこの広場で蜂起した。「リビア市民革命」発祥の地と呼んでよい。  反政府軍がカダフィ政権の …
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先月16日、戦士した友人の遺影を探す男性。「死ぬ2日前まで一緒だった。とても悲しい」。(27日、サーヘッド・アル・タハリール広場。写真:筆者撮影)
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【サルデーニャ報告】「基地、軍事演習場、原発」は敗戦国の宿命か

   リビアの対岸にあたるイタリアは、カダフィ政権の軍事施設に対する空爆を続けるNATO軍の出撃拠点となっている。サルデーニャ島はその代表格でもある。  島の最南部にあるデシモマヌー基地からは、一日平均10機がリビア爆撃 …
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デシモマヌーNATO基地。20万平方キロと広大だ。(イタリア・サルデーニャ島。写真:筆者撮影) 
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【サルデーニャ報告】「白血病になり軍を辞めた」

 リカルド・コリンブさん(47才・写真)は1985年から15ヶ月間、イタリア軍に所属していた。勤務先はサルデーニャ島クイッラ村の実弾演習場。対戦車ミサイルが炸裂した後の火を消すのが主な仕事だった。  体の異変に気づき病院 …
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リカルド・コリンブさんは白血病の薬を今も飲み続けている。 頭髪はすべて抜けた。(17日、サルデーニャ島。写真:筆者撮影)
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【サルデーニャ発】 ベルルスコーニ首相が目論んだ「核の島」~劣化ウラン弾でガンと畸形~

 サルデーニャ島南西部に位置するクイッラ村は、ブドウ畑とオリーブ畑が広がる山あいの田園地帯だ。野鳥のさえずりが長閑に響くが、すぐに普通の田園地帯ではないことに気づく。  「ドーン、ドーン」、断続的に響く破裂音が静けさを引 …
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放射性物質は鉄条網を越えて村に降ってくる。(16日、クイッラ村。写真:筆者撮影)
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【サルデーニャ発】 ベルルスコーニ首相が目論んだ「核の島」 ~原発編~

 ローマから南西に飛行機で一時間ほど飛ぶと地中海にぽっかりと浮かぶサルデーニャ島に着く。日本の九州を二回り小さくしたような島だ。  絵葉書きに出てくるようなエメラルドグリーンの海に囲まれた島は、高級リゾート地としても名高 …
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原発建設予定地のひとつサンタ・マルガリータのビーチ。島の最南端だ。(15日、カリアリ市。写真:筆者撮影)
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【ローマ発】 「東電福島」と共に崩れ去ったイタリア原発政策の虚構

 13日午後3時40分、「真実の口」前広場。トレーラーに搭載された特大テレビのスピーカーから「投票率は57%」のアナウンスが流れると会場は指笛と歓声が鳴り響いた。海外在住のイタリア人を分母に入れ彼らが全て無投票となっても …
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「原発ノーサンキュー」の旗を掲げ歓喜の声をあげるローマ市民。(13日午後3時40分、「真実の口」前広場。写真:筆者撮影)
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【ローマ発・第一報】 「反原発国民投票」が成立

 ベルルスコーニ政権による原発推進政策の廃棄を求めた国民投票は13日午後(現地時間)、成立に必要な50%を超えることが確定した。原発再開を強引に突き進めていたベルルスコーニ首相は政策の転換を余儀なくされる。  東電・福島 …
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「投票率57%」の発表を聞いて快哉をあげる原発反対派市民。 (13日午後3時40分、「真実の口」前広場。写真:筆者撮影)
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【フィレンツェ発】「原発国民投票」 出足は順調

 原発再開の是非を問う国民投票が12日朝(日本時間夕方)から、2日間の日程で始まった。「イタリアに原発は要らない」と訴えて国中を行脚した博士が会ってくれるというのでフィレンツェを訪れた筆者は、市内の投票所を覗いた。  投 …
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「原発再開を認めず」に投票するアールーノ・ペックさん。(12日、フィレンツェ市内投票所。写真:筆者撮影)
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【ローマ発】反原発団体 「技術立国の日本で原発事故が起きたことはチェルノブイリ以上に衝撃だった」

 原発の是非を問うイタリアの国民投票は12、13日に実施されるが、成立は微妙な情勢だ。投票率が50%に達しないと無効になるためである。ベルルスコーニ首相がニラミを効かすメディア業界は、日本同様、「国民投票」を大きく取り上 …
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「原子力を止めるための投票委員会」オフィス。(11日、ローマ市内。写真:筆者撮影)
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